COOKING GIRL. (完)
え。
いきなり登場してきた、ギャル二人組に五人全員が固まる。
ギャルも私たちが居ることにものすごく驚いたようで、つけまつげのはしっこ
がポロっと取れた。
私たちは向き合ったままお互いに固まっていると...。
「ねぇ、このこと、誰にも言わないでくれる?」
陸が今まで見たこともないような、黒い笑顔で言った。
これは...まさか脅す作戦!?
しかしギャルは陸の笑顔にメロメロで、顔を真っ赤にした。
だけど...
「陸...くん。ごめ...んね。私たち、言う!女の子って、あの城ヶ崎さんの
ことだったんだって!」