COOKING GIRL. (完)
「うん。泉が来てくれたから。」
そう言って返すと、泉も軽く笑ってくれた。
「本当に...大騒ぎになっちゃったよね...私のせいで、みんなに迷惑かけて
ごめんね。」
四王子のことだって全く知らなくて。まさかこんな女子たちの間で
暗黙のルールができていただなんて。
「ゆらは悪くない。でも...なんとかしなくちゃな。いつもは族だけど、
今回はファンクラブ潰しになるな。」
そっか。刈谷組は暴走族潰しのグループだったんだ。
いまさら思い出したけど...私が居る前ではそんな話、一回もしないからな。
でも、あんなに足が速いのも族潰しやってるからなんだろうね。
泉なんて三階の窓から颯爽と現れたし。
「どうするかなー...。」