COOKING GIRL. (完)


『僕がゆらのことを守るよ。』


『僕...ゆらには、一生僕の料理食べて欲しいな。』


『ずっと一緒にいてください』



そう言って優しく笑った――...彼。


ダメだ、何思い出しているんだ。泉の質問に答えなきゃ。

好きな人―...




「わかん...ないや。」



今は、わかんない。

でも、そう訊いてきた泉の方はどう何だろう。



「泉は?いるの。」




泉は、自分が聞かれるのを予想してなかったのか、少し驚いていたけど、

すぐに答えた。

< 72 / 248 >

この作品をシェア

pagetop