COOKING GIRL. (完)
『僕がゆらのことを守るよ。』
『僕...ゆらには、一生僕の料理食べて欲しいな。』
『ずっと一緒にいてください』
そう言って優しく笑った――...彼。
ダメだ、何思い出しているんだ。泉の質問に答えなきゃ。
好きな人―...
「わかん...ないや。」
今は、わかんない。
でも、そう訊いてきた泉の方はどう何だろう。
「泉は?いるの。」
泉は、自分が聞かれるのを予想してなかったのか、少し驚いていたけど、
すぐに答えた。