COOKING GIRL. (完)
「わたくし...わたくし!」
長原さんは涙をこぼしたかと思うと、いきなり走りだした。
そのまま倉庫を出ていって、どこかに走っていった。
逃げたな...。
「おい、ゆらに謝れっ...くそっ...」
泉が慌てて追いかけたけど、もう遅かったみたいだ。
逃げ出した長原さんを諦めて、泉が戻ってきた。
そして、私の前に来て、
「ごめん、ほんとに...。俺のせいで、こんな目に...」
そういった。泉...
でもね。大丈夫なの。
私は、もうー...