COOKING GIRL. (完)



「よく、わかんないや。」



「だよねー。」



「えー、千羅、なにさっきからそのあんたにはわかんないんだろーね。みたい

な返事!」


「だってほんとにわかってないんだもん、ゆらちゃん。」



「何の話をしてるのー!」





泉のことは...大好きだよ。


でも、恋愛的には...。


私には。まだあの人が。



『ゆらは一生料理できなくていいよ。僕がずっと作ってあげるから。』





そう言って優しく微笑んだ、あの人が。




大好きなんです。


忘れられないんだ。







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