この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。
入学式までまだ時間はある、トイレに行って……そう思い校内をウロウロしてた。
案の定、迷子になってしまい、誰か居ないかと探していた時だった。
見つけた図書室。
誰か居るかもしれないと入った……その時、正面の大きく開いた窓、そこから見える校庭には、大きな大きな木が2本立っていた。
黄緑の葉が上へ上へと伸びている。
その葉が朝陽に照らされ、キラキラと輝いていた。
あまりの美しさに、私は見入ってしまっていた。
入学式の緊張で、前日は眠れず……ポカポカと暖かくなってきた図書室の窓際で、私はいつの間にか眠ってしまっていたんだ……。