この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。
残暑
夏の過酷な太陽は、容赦なくすべてを照り付け、あんなに雨続きだった毎日がウソのようだ。
カラカラとひび割れた地面も、喉の渇きと比例する。
夏休みに入るギリギリに、学園祭のテーマ"舞踏会"の案が、先生たちからの許可が下りた。
「もっとすんなり承諾得るつもりが、案外てこずったなぁ」
なんて、センパイはつぶやく。
そんなこと言って、今回の学園祭は異例中の異例。
先生たちからの反論もすごかったらしい……。
それをセンパイは、上手くOKさせたらしく、生徒会メンバーも大喜びだった。
でも、これからどうなるのか……。
保護者からのクレームは無いか……。
成功するのか……。
全然携わっていないとはいえ、私が出した案だから気が気じゃない。