この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。




そう________。


あの後、私はセンパイに手を引かれ、みんなが集まる校庭に出た。




学生服とは違う、センパイのタキシード姿。


初めてジュエリーショップで見た時のような、大人なセンパイの姿にドキドキしてた。




センパイの人気は知ってたから、他校からもセンパイ目当てで来ているなんて話も耳にしていた。


センパイに手を引かれ、みんなの前に出た時の女の子たちの悲鳴、ざわめき……。





隣に居るのは、この学校の生徒会長なんだと、現実に引き戻された瞬間だった。






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