この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。



「短い夢……だったなぁ……」



私がボソッとつぶやくと、奈々ちゃんが笑った。




「何言ってんのー。
あの時生徒会長、私に言ったんだよ。
「ヒサと2人きりにしてくれ」って。
綺麗になったヒサを見て、センパイびっくりしてた」





奈々ちゃんの言葉に、顔がどんどん赤くなっていく。


それを見て、また奈々ちゃんが笑った。









「きっと、生徒会長もヒサのこと好きなのかも」





「え……」



思いがけない言葉に驚く、そして奈々ちゃんはうつむいた。





「……」




奈々ちゃん……まだ、優也センパイのこと……。





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