この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。
遠い背中
”センパイとペアリングをつけたいな”
そんなクリスマスの夢は、涙で終わった____……。
新年を迎え、新学期が始まると、あの指輪は私の元へ返ってきた。
「わかってほしかったんだ……センパイには……。
私には、大切な大切な指輪だってこと……」
「そっか……。
生徒会長とは、そんな出会いだったんだね。
だから始めから、親しく話してたんだ……」
「うん……」
私は奈々ちゃんと、小さなカフェに来ていた。
奈々ちゃんのお母さんが経営している、美容室の隣にある、木の暖かみが素敵なナチュラルカフェ。
お母さんの妹さんが経営しているという。