この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。
「あの生徒会長と話せるなんて、すごいことよ!」
「そうなの?」
興奮したように話し出す。
「そうよー、ヒサ知らないのー!?
ここら辺の高校では、うちの学校の生徒会は有名なんだよ!
厳しい校則も生徒たちが守れているのは、生徒会の存在が大きいって。
その生徒会も美男美女が揃っていて、洗練されていて……。
他校との集まりも、うちの生徒会を見に人が集まるほどって聞いたよ」
「……へぇ……」
そんな生徒会あるの……?
あまりの現実離れした話に、言葉が出ない……。
「その生徒会をまとめる会長、瀬戸優也センパイ。
ここら辺の高校で、知らない人はいないと思うよ。
なんて、アタシはお姉ちゃんから聞いて知ってるだけだけどねー」
そう言うと、ペロッと舌を出した。
優也センパイ……
そんな有名な人なんだ……。