この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。
「でも……」
「でも?」
「この指輪は彼女とつけるために買った物だし…。
センパイもそれを望んでるんじゃないかって……」
「えー?生徒会長が?」
「うん……」
きっと彼女とよりを戻したら、この指輪は彼女にあげたいと思うよね……。
「だってー、生徒会長は彼女と別れたじゃない。
そういう指輪返してもらっても……って思うわよ。
それに彼女、新しい彼が出来たって話し聞いたし」
「え!?」
私は驚いて、大声をあげてしまった。
狭い店内に響き、お客さんが一斉にこちらを見た。