この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。




私はセンパイの家の前に来ていた。









白い外壁の3階建て。










「うわーデカイ」






私は見上げた。





どこがセンパイの部屋だろう……。









実はもう、この場所に15分以上居る。




インターホンに指をあて、ひっこめる……。





それを何度も何度も繰り返す。









「はぁ……」





そして、ため息。






はたから見たら不審者だろう……。





足も手も、指先からどんどん冷たくなっていく。




さすがにこれ以上、外に居たら凍えそうだ。





「……」







私は勇気を振りしぼって、インターホンを押した。





< 195 / 328 >

この作品をシェア

pagetop