この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。
「優子先輩、今日はどうしたの?
何か話したいことがあるって言ってたけど……」
「あ……えぇ、そうなの……」
センパイのお母さんはそう返事をすると、持っていたカップをテーブルに置いた。
「急にごめんなさいね。
ヒサちゃんと、お話がしたいって……」
「いえー、そんなことないわよねぇ、ヒサー」
「……ハイ」
"ねぇヒサ"じゃないよッ。
なんの話か、こっちは気が気じゃないんだから……。
ニコニコ笑っているママをにらみつける。