この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。



"「ごめんね」"





あの時優しく微笑んだ、優也センパイの顔が頭をよぎる。




嬉しそうに指輪を買う姿……。





きっと、その彼女にあげるはずだったんだ……。







チクッ




なんだか一瞬、胸が痛んだように思えた。









「別れた理由は知らないけど、優也センパイに憧れてる人は多いから、別れたって話はすぐに広まったみたい」








「……」






そうだよね……人気があって当然……。




すごくカッコよかったし……。






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