この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。



「久しぶりだな
ここからの景色も」






「……うん……」



手が震えた。


センパイ……何も変わらない。

その制服姿も、髪も、しぐさも、ひくい声も



何もかも……。







私の方を見ると、センパイは微笑んだ。



夕焼けに照らされた横顔、とても懐かしく感じる。





すべてが……

センパイの全てが、愛おしく思える。




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