この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。
「今日も優也センパイ、来てくれるらしいよ」
「……うん」
私は返事をすると、外へ目をやった。
「ヒサ……」
想いは届いてるはずなのに……。
あきらめなければ、いけない人。
近くにいるのに
側に居ることさえも、許されない人……。
『一緒には、いられないんだ』
センパイの言葉を思い出す。
わかってる
わかってるのに……。
どうしても受け止められない。
頭と心が追いついていかない……。
だって……
センパイは何も変わっていないのに……。