この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。




「センパイ!優也センパイ!」








医師の前に座っていたセンパイが、私の方を見た。








「……センパイ……」








頭に包帯が巻かれ、顔にいくつもの傷が見えた。



その痛々しい姿に、また震えた。








でも……センパイはこうやって生きてる……。




しっかり意識もある……。




よかった……。






本当によかった……。






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