この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。




「センパイ……」






私は一歩一歩近づいた。










無表情ながらも、じっと私を見つめるセンパイ。








医師にうながされ、看護師さんが私に話しかける。






「……ごめんなさい、まだ治療中だから」










「あ……」






背中を押され、診察室のドアが開けられる瞬間……。









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