この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。



診察室から出ると、センパイの両親が駆けつけ、先生たちと話しているところだった。








「ヒサちゃん!」






私の姿を見つけ、センパイのお母さんが駆け寄って来た。








「ヒサちゃん……」





「……」




私は言葉が出なかった。











「瀬戸さん、中へどうぞ」




看護師さんに呼ばれ、ご両親が中へ入って行った。




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