この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。
「もーヒサは、のんびり外眺めちゃってー。
あー、一口ちょうだーい」
奈々ちゃんはそう言いながら、はぁ……と息をつくと、ペットボトルのお茶を手に取り、ゴクゴクと飲んだ。
「お疲れだねー」
私は奈々ちゃんの様子を見て、クスッと笑いながら声をかけた。
「なんだかー、今年新入生が多いらしくて、入学式のしおりの数が全然足りないって、増印よ増印~」
「あーそれ聞いたー。
新入生ずいぶん多いんだってねー」