この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。
「まったくさー、新入生が増えたって先生たちもホクホクらしいよー。
ホント……優也センパイって、すごい人だね……」
奈々ちゃんがしみじみと言った。
「すごくなくて、スミマセーン」
「うぇっ」
びっくりした奈々ちゃんの後ろに、副会長……現、生徒会長が立っていた。
「田辺!休んでるヒマはない!」
「ハイッ!」
奈々ちゃんは急いで立ち上がる。
「ぷっ……」
2人のやり取りに笑ってしまう。