この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。
コンコン
ノックをし、職員室へ入ると先生たちの視線が一気に集まった。
「失礼しまーす」
「あー柏木さん、こっちこっちー。
急に呼び出してごめんなさいねー」
「いえ……」
大森先生は忙しそうに、何かコピーをとっている。
「これ、この間言ってた、大学のパンフレット」
「あぁ!ありがとうございます!」
「でも……この学科はどこも大変よ?」
「……わかってます」
「ご両親ともしっかり話してね」
「はい」