この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。
Epilogue
「先生ー、柏木先生ー」
ざわつく廊下の向こうから、名前を呼ぶ声がする。
「柏木先生やっと見つけたー。
研究室に居なかったので」
「あぁ、ごめんね。
顔洗いに行ってたんだ」
「先生また泊まったんですかー?
あんまり無理すると、体壊しますよ」
「そうだねー」
まだ眠い目をこすりながら、看護師2人の話を聞く。