この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。



大きく窓を開け、やわらかい空気を感じると、あっという間の月日がついこの間のことのように思い出される。







もうずいぶん家に帰ってない……か……。




そう言いながら、携帯を手に取った。



もう何ヶ月も実家に帰ってないことを思い出す。









「もしもしママ?ヒサだけど。

うん、うん、元気元気ー。
たまにはそっち帰ろうと思って。
タローとヒゲジローも連れて帰るから、色々用意しておいてー。
うん、よろしく」





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