この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。
ガラッ!
「生徒会長!」
重い沈黙を破るように、生徒会室の扉が開き、1人の女の子が声をかけた。
「副会長が、学園祭の件で話したいことがあるそうです」
「あぁ」
センパイが立ち上がる。
あ……あの子見たことある……。
あの子も1年生だ。
確か、入学式で新入生代表で壇上に上がってた……。
生徒会だったんだ……。
「!」
その子と目が合った。
ベリーショートの黒髪。
ストレートのサラサラの髪が、動くたび揺れる。
そして、黒目がちの大きな瞳がとても印象的で……。
すごくキレイな子……。
でも、視線を外さない私を見る目が、とてもキツく、重く感じた……。