この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。



ガラッ!





「生徒会長!」







重い沈黙を破るように、生徒会室の扉が開き、1人の女の子が声をかけた。








「副会長が、学園祭の件で話したいことがあるそうです」








「あぁ」





センパイが立ち上がる。










あ……あの子見たことある……。






あの子も1年生だ。





確か、入学式で新入生代表で壇上に上がってた……。





生徒会だったんだ……。











「!」





その子と目が合った。








ベリーショートの黒髪。


ストレートのサラサラの髪が、動くたび揺れる。



そして、黒目がちの大きな瞳がとても印象的で……。




すごくキレイな子……。











でも、視線を外さない私を見る目が、とてもキツく、重く感じた……。











< 68 / 328 >

この作品をシェア

pagetop