この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。
私はパパに飛びついた。
「パパありがとう!
ほら、ママ!パパもこう言ってるし」
私はソファに座るパパと、キッチンに立つママを行ったり来たり、せわしなく動き回る。
「もう、あなたそんなこと言ってー、結局面倒みるのは私になるでしょう?」
ママは呆れるように、パパに言った。
「ちゃんと私が見る!
もちろん学校に行っている間はママにお願いしなきゃいけないけど……。
他は全部私がみるから!
それに!
私まだ、入学祝いもらってない!
指輪買ってくれるって言ってたのに、買ってもらってない!」
「なっ……その指輪、売り切れてたって言ってたじゃない!」
「だから!
指輪はいらないから!」
私は、後片付けをしているママの周りを邪魔するように、くるくる回り続ける。
「それとこれとは、全然違うでしょ!?」
"邪魔邪魔"と言うように、何度もキッチンから追い出されそうになる。
パパは「そっちに任せるよー」と言いながら、テレビのスイッチを入れた。
「もう!」
ママはため息をついた。
「仔猫3匹なんて、飼えませんよ!」
「……1匹、親猫なんだけど……」
「は!?」
私の言葉に、ママは更に驚いた。
「何言ってるのー!」