この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。



もちろん、あの仔たちを保護しても、野良猫たちが居なくなるわけではない。





毎年、毎年、春には仔猫を産んで、梅雨のこの時季にはあふれるように増える。






冷たい雨に打たれ、非情な人に見つかれば行政に連れて行かれる。






仔猫の殺処分率が一番多いという……。






その現実を、私は初めて知ったのだ……。






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