この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。



母猫は、センパイの家へ……。







どうして母猫なの?と聞いたら







「兄弟を引き離したらかわいそうだろ?」って……。






そっか……そうだよね……。





センパイ、色々考えてるんだね。










「母猫、なんて名前にしたの?」








「サビ子」






センパイはいつものように、参考書を見ながらしれっと答えた。









「……」







確かに……確かにね、母猫はキレイなサビ猫さんだけど……。







そのままって……。







そのままって……。







相変わらずのネーミングセンスに笑えた。







「何笑ってんだよ」







「……いえ」






ぷぷっ……。







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