この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。
指輪の奇跡
ウトウト……
ウトウト……
風の感触は穏やかになり
やわらかい春の風が頬をなでる
「______……さん!
柏木さん!ちょっと起きなさい!
柏木緋沙!あなた新入生でしょ!?
なんで図書室なんかで寝てるの!?
入学式始まるわよ!」
入学式!?
ガタン!
私は、その大きな声と入学式という言葉に驚き、飛び起きた。
「スミマセン!!」
そう謝ると、急いで図書室を出た。
もーーーー私のバカ!
なんで寝ちゃったんだろう!