この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。
「センパ……イ……」
保健室にはセンパイ一人、ベッドに横になっていた。
私の様子に驚き、体を起こす。
「ヒサおまえ、何泣いてんの?」
「……」
いつの間にか涙が溢れて……。
「……っ……うっ……」
息が続かないかと思うくらい、次から次へと涙が溢れてくる。
「……センパイが倒れたっていうから……びっくりして……」
「ぷっ……そんな顔して、こっちがビックリするだろー。
俺はただの寝不足と貧血だよ」
「笑いごとじゃない!
倒れるほどの寝不足なんて、自分の体もっと大切にしてよ!」
何もなかったように笑うセンパイに、なんだか腹がたって、私は大声で怒鳴ってしまっていた。
こんなに……。
こんなに心配してるのに……。