この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。
真夏の夜の夢
「あつーーーー、死ぬーーーー」
私は教室でへばっていた。
毎日毎日のこの暑さ。
風もぜんぜん無い。
それでもまだ、窓際の席というのが救いだった。
私は机に伏せたまま空を見る。
長く伸びた入道雲が、なんだか暑さを増すようで、見ていて腹がたった。
「あーーーーー」
私、何イライラしてんだろ……。
今思えば、なんで私が田辺さんにあんなこと言われなきゃいけないの!?と、思ったりもする。
でも、本当のことなんだから仕方ない……なんて思ったりもして……。
暑すぎて、頭が余計にバカになった気がする。