激しく、優しく、愛して
「海!?」
「あぁ」
広くてキラキラ光る海がそこにあるんだから。
車はすぐに止まり冬二はシートベルトを外す。
連られてわたしも外して外に出る。
「みんなもう1つあっちの海水浴場に行くから
ここは人がいないんだ。
波も静かでいい穴場だろ?」
先に海の方に歩いていく冬二に
小走りで後ろをついていく。
彼は裸足になると海に入っていく。
「ナナ、早く来い」
だから長いのはやめろって言ったんだね。