激しく、優しく、愛して
3章
寒気がする笑み
「今週は他校の先生方が頻繁に
出入りされるので、会ったらあいさつ!
困ってたら助ける!を心がけるように!」
窓の外を見れば人影がちらほら。
窓際の1番後ろの席がいまのわたしの場所。
ここからぼーっと外を眺めてたら
つまらない授業もそんなに苦じゃない。
でもやっぱり、同じ眺めるなら
冬二の家のバルコニーからがいい。
「女もくんの?」「若い?」
「ナンパもあり?」
「ぐっち女作るチャンスじゃん」
男子たちの冷やかしに本気で怒るぐっち。
その姿を見て笑う女子たち。