激しく、優しく、愛して
このクラスは賑やかすぎるが嫌いじゃない。
静かなクラスより断然いい。
「おはよーっす」
「鷲尾!お前は何度いえば遅刻しないんだ!」
後ろのドアをうるさく開けてずかずかと
遅刻したことなんてなんとも思わず
入ってくる涼はわたしの前の席に座る。
このまま席替えせず卒業までいきたいぐらい。
「なんか職員室行けず困ってた奴いたから
案内してた」
「鷲尾…お前やればでき「いい女だったから連絡先聞いたら教えてくれた」
さっきより怒鳴るぐっちと
笑い声が止まないクラス。
平和だ。