激しく、優しく、愛して

時間あんまり関係ないのかな？
出たり入ったりの影が止まることはない。


授業中の廊下にも人が行き交う。


「ねぇ今日の馬場やばくない？」
「化粧濃いよね」「気合入りすぎでしょ」


「ちょっとそこうるさいわよ！！！」


黒板に書いていた手を止めて振り返るなり
怒る馬場の顔は確かに濃かった。


そしてなぜかわたしを見て怒ってくる馬場。


前からずっとわたしの目を見ながら
近づいてくる。