激しく、優しく、愛して





「鷲尾くーん?眠たいのはわかるけどー
起きてくれるかなー?」


わたしに背を向け寝てる鷲尾の体を揺らす。
その手がものすごく汚くみえた。


撫で声がすごく雑音に聞こえた。



「先生のチークが濃すぎて笑いそうなので
前見れないんです。だからノート書けません」



クスクスと笑う女子たちに
馬場は真っ赤な顔になり両手で頬を擦る。


ほんの少し薄くなった所で
手は止まり前に戻る。




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