激しく、優しく、愛して
大きな声でわざとみんなに聞こえるように
さっきの仕返しか。
「あれは涼のです。彼が置いただけです」
そんなこと言っても鷲尾くんは
そんなことしないとか
鷲尾くんは自分で課題するとかしないのは
あなたの方でしょとかこれでもかってぐらい
次の授業が始まるチャイムが鳴っても
攻撃は止まない。
「そりゃあなたみたいな
あんな賢い学校から来て頭もいいから
わたしの授業なんてどうでも
いいんでしょうね」
「………」