激しく、優しく、愛して
職員室に着くとぐっちからは
遅刻しただろうと髪の毛を
ぐしゃぐしゃにされた。
馬場にもなぜか説教されて
ドアが開く度にチラチラと見るが
瀬戸先生の姿はなかった。
「もうチャイム鳴ったし次体育なんで
行ってもいいですか?」
馬場の返事を聞く前に職員室を出た。
今日はグラウンドか…
体育館に入っていく見知らない大人たち。
瀬戸先生がいないかいちいち確認している
自分にも嫌になる。