激しく、優しく、愛して
今ならなんだって言葉が出てくるのに
あの時、わたしはなにも問わなかった…
いや、たぶん聞けなかった。
知りたくなかった。
なにもないと信じてたのに…
まさか冬二が馬場を部屋に入れてるなんて
思ってもなかったから。
「手伝ってくれるのは嬉しいよ。
常連さんはナナのことが好きだからね
ナッツがもうなくなるから
買ってきてくれるかい?」
「うん、わかった」
雨か…天気予報曇りだったのに……
嘘つき。