激しく、優しく、愛して





「覚えてるよ、あなたのこと」


自分勝手野郎でしょ?

そしてどうせ、言うんでしょ…


「3万でいいよね?」


わたしの価値は結局はこれなんだよ。





男が浴びているシャワーの音が
大きく聞こえる。


机の上に置かれた3枚の諭吉を手に取り
ぼーっと見つめる。

こんな紙切れ3枚がわたしの値打ち…


「え…なんで?」



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