激しく、優しく、愛して
なんなのこれ、こんなんじゃまるで
冬二1人が悪いみたいに……
「もういい、西条先生は荷物を
まとめといて下さい。
明日の終業式であなたには
学校をやめていただきます。
相川さんも明日は学校は休んで下さい。
生徒たちの間でもう噂が回ってるんです。
冬休みを挟めば少しはほとぼりが
冷めるでしょう。
谷口先生、相川さんを送ってあげて下さい」
「え、ちょっとまっ「来い相川」
必死に冬二を見るが彼はやっぱりこっちを
見てくれない。
1度も目が合うことなく
わたしの腕を掴んでずるずると職員室から
引っ張っていく。