激しく、優しく、愛して





それでも抵抗するわたしをぐっちは
抱え上げて廊下を歩く。


「離して!待ってよ!違うんだってば!!!」


「静かにしろ、熱上がるぞ」


「ぐっち!お願い聞いてってば!」


「静かにしろと言ってるだろ!」


怒ったことのないぐっちが
初めて大きな声を出した。


わたしを下駄箱のところで降ろして
静かな声で言った…




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