激しく、優しく、愛して
「西条先生の願いなんだ」
グッと歯を噛み締めて
ぐっちはわたしの両肩に手を置く。
数秒したら下駄箱からわたしの
下履きを取り出して
履き替えろと言わんばかりに目の前に置く。
ふらふらなわたしを転けないように支えながら
家までの道をぐっちと歩いた。
「いきなり言い出したんだ。
相川と関係を持っているって、自分1人で責任を取るから後のことはお願いしますって
頭を下げてきた。俺がわかったって言ったら
校長に言いに行ったんだ」