激しく、優しく、愛して





今日ばかりは涼もちゃんと起きて
髪をセットしていた。




「おい、早く乗れよ遅刻すんぞ」



よく乗せて貰っていた涼の後ろも
今日で最後。


「結局、親父たちとあっち行くのか?」


いつもよりゆっくりのスピードの自転車。



涼はチラッとわたしを見た。


「うん、そうしようかなって思ってる」


「そっか」




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