激しく、優しく、愛して
もうそれがわたしの精一杯の文章なんですが…
そう思ってる矢先、ぐっちは紙を破いた。
「伝えるんだ、ちゃんと」
「な、なに言っ「西条先生を呼んである。
来てくれてるはずだ」
さっきまで緊張もなにもしてなかったわたしの
体からじんわり汗が出てきて心臓も早く打つ。
「行ってこい」
トンと背中を押されてゆっくり足を前に出す。
後ろを振り返れば強く頷くぐっち。
壇上に上がるとたくさんの視線が
集まっていた。