激しく、優しく、愛して
冬二が来てる?今ここに?
キョロキョロと視線を保護者席の方に向けるが
見つけることができない。
本当にいるの?冬二が?
わたしが1番伝えたいこと……
震える手をぎゅっと握ってマイクを持った。
「約束は守るのもだと彼は言いました。
最初は…やれるもんならやってみろ
そんな人間はいないって本気で思ってて…
命令口調だし自分勝手だしなに考えてるか
さっぱりわからなかった。でも、気づけば
彼のことばっかり考えたりムカついたり
期待したり…彼のペースに乗せられてるって
わかってても抜け出そうとも思えなかった。
結局1人で突っ走ったから取り返しのつかない
結果になりました。でも、彼だって……
大事なことはあんな最後の最後に言うんだから
わかるわけないじゃん………」