激しく、優しく、愛して





段々と込み上げてくるものをグッと我慢する。
まだダメだ…最後までちゃんと……



「でも…ちゃんと言わなかったのは
わたしも同じで……もう遅いかもしれないけど……ちゃんと伝えたい………」


その時、席から立ち上がる人影が
視界に入った。ビシッと着こなしたスーツ…
あの体つき…あの色気。


サングラスをしててもわかるよ?



わたしの正面に立つ彼はまるで
聞いてやるよとでも言いたげに口角を上げる。




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