激しく、優しく、愛して





マイクを置いて、わたしは1粒の涙を流して
大きな声で叫んだ。




「冬二が好き!!!」





ひな壇を降りて真っ直ぐ走る。


大きな腕を広げ待っててくれる彼まで走る。



彼の胸に飛び込んだ瞬間だった
大きな拍手に包まれたのは。


久々の匂い…彼の匂い……
彼の胸板。温かい腕の中。
そしてなにより久々に聞く


「ナナ」


彼の声。




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