激しく、優しく、愛して





ぐっち…ありがとう。


式が終わり、教室に帰るなり
今まで話しかけてこなかった人たちは
なんだかいろんな褒め言葉をくれた。


激しく動揺しているお父さんを
横でなだめているおじさんはわたしの
目の前でわたしの飛行機のチケットを破った。


「相川と2人で仲良く暮らすよ」


なんて言いながら、優しく笑ってくれた。


卒業式に来ただけでも恐らく問題なのに
冬二はそんなこともおかまいなしで
わざわざわたしを教室まで迎えに来た。




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